当日は静岡市内を中心に遠くは島田市から、行政職員、医療・福祉関係職員、刑務所職員や居住支援法人職員など、25名の方々にご参加いただきました。イベント告知そのものが昨年末だったことを考えると、多くの方にご参加いただけたことを大変嬉しく思います。
勉強会では下記の通り、タイトルの通り現場のリアルを学んでいただけるように、「力になれたケースと力になれなかったケース」を計12例紹介させていただいたことを中心に据えながら、居住支援について昨年施工された法改正にも触れながら解説させていただきました。
- 居住支援について知る(居住支援領域の変遷)
- つみきの家について知る
- 具体的な事例紹介(お力になれたケース、なれなかったケース)
- 居住支援の大切なポイント
- 居住支援領域において今後予想されること
質疑応答では、「働いている人のバックボーンを知りたい」という質問が出てきました。この背景には、「勉強会の内容を聴いてみた結果、本当に広範な領域について理解した上で支援に当たらなければならない仕事が、居住支援領域における相談支援員の仕事なのだ」ということを認識されてのものだったのではないかなと思います。回答をお伝えすると、質問者を含めた参加者の方々は驚きを隠しきれないご様子でした。つみきの家の場合、若干名、福祉系の仕事をしてきた経験を持つ職員がいますが、その他大勢は業界未経験だからです。
私たちが採用のポイントとして大切にしていることは、実は「資格」や「経験」といったものではありません。「いい人」であるかどうかです。私たちの支援対象者は皆、困難に陥っている方ばかりです。そのような方々を支援する人は、「いい人」でなければ務まらないということが、私たちが出した答えでした。このような思い切った採用戦略を採ってからは、「いい人」が集まってくるようになり、各拠点のチームワークがよくなり、結果的に一人ひとりの住宅確保要配慮者に対する良質なサービスの提供につながっていることを実感しています。この点についてお伝えさせていただくと、参加者の多くは納得する部分が大きかったのか頷く方が多かったことは、とても印象的でした。結局のところ、困っている人に手を差し伸べる我々も人である以上、「想い」を持った「人」であるかどうかは大きな意味を持つということです。
最後に、アンケートについて触れてみたいと思います。さまざまな感想や質問をいただき、感激するばかりですが、全て紹介するわけにもいきませんので、受講前後の理解度についてご紹介します。今回のアンケートでは、「居住支援に関する理解度」について受講前後で10段階評価していただきました。1が低く、10が高いという設定です。すると、受講前の平均値が5.00だったものが、受講後には平均値が8.00へと大きく上昇したのです。勉強会の講師を担った身としては、これ以上嬉しいことはありません。


私たちはこれまで、居住支援の最前線で住宅確保要配慮者に向き合うばかりでしたが、そうした積み重ねが、また誰かのためになる。それであれば、私たちは今後、「伝える」こともせねばならないのではないだろうか。そう感じさせていただいた勉強会でした。


