【ご報告】2026年8月26日開催・居住支援勉強会「刑余者の社会復帰とその実態及び課題について」

先日、静岡県静岡市にあるコンベンションセンター・グランシップで開催した勉強会についてレポートをまとめました。

今回の勉強会では、「刑余者の社会復帰とその実態及び課題について」をテーマとして、講師に静岡刑務所の矯正処遇部 で法務技官・福祉専門官としてご活躍の黒石歩行様をお迎えし、前半を黒石様からの講義、後半をご参加の皆様からいただいたご質問やご意見に対して黒石様にご回答いただく内容として設計しました。全体の司会進行は当社社員が担当し、私は全体のサポートで黒石様とクロストークをするなどしていました。

私がこのプロジェクト案を黒石様に打診したのは、今春のことでした。私たちが困っている方々の支援に携わっていると、「刑余者」と呼ばれる方々を支援することがあります。「刑余者」とは、過去に罪を犯し、刑罰(懲役刑など)を受けた人のことです。こうした方々を支援していると、「刑務所」「更生保護施設」「保護観察所」「検察庁」「警察」など、様々な機関の様々な専門職の方々と連携する必要性があるわけですが、これらの領域は法務省管轄の領域ということもあってか、恥ずかしながら私たち自身、「わからない」ことが多かったのです。そしてもしかすると、この「わからない」を感じていらっしゃる方や、関心がある方は他にもいらっしゃるのではないかと感じ、黒石様に「勉強会を開催したいからぜひ話をしてもらえないか」と相談したところ、ご快諾いただき、本プロジェクトが計画されたものでした。

さて、そんな想いで企画はしてみたものの、「果たして参加者が集まるのだろうか」という不安感が、全くないわけではありませんでした。ところが募集をかけてみると、ものすごい勢いで参加希望者からの応募が集まり、運営側の環境も考慮すると50名ほどが上限としていた会場に対して、50名のご応募をいただきました!まさに満員御礼。自分と同じような関心を抱いていらっしゃる方がこれだけいることに大変大きな喜びを感じました。当日のご参加は急用などもあり欠席6名の計44名の参加者をお迎えし、本勉強会が開催されました。

今回の勉強会では、録画、撮影、録音は禁止、講師からの資料配布等も一切なかったため、こちらに詳細な情報を掲載することができませんが、とても充実した内容でした。ご参加された皆様については、講師の話に聞き入りながら、たくさんメモを残されている姿がとても印象的でした。事前に集まった質問も全部で19件あり、後半約1時間設けていた時間はそれらの回答でいっぱいいっぱい。それでもさらに、参加者の方から何件かご意見やご質問を頂戴し、黒石様にご回答いただきました。時間が許せばよりたくさんの内容を伝えていただき、質問にもご回答いただけたのにと悔やむほどに充実感を得て終わった勉強会でした。

私も閉会の挨拶でお伝えしました通り、今度は、「保護観察所」や「地域定着支援センター」について学びたいと思いました。「刑務所」から出て「保護観察所」や「地域定着支援センター」が連携して出所後の生活のサポートを受ける流れがあることは理解できましたが、じゃあ次はこの「保護観察所」と「地域定着支援センター」がどのようなサポートを担っていらっしゃるかについて具体的に知りたくなったからです。アンケートの回答にも、同じ思いを抱いた方がいらっしゃったことから、これはぜひ実現せねばと使命感のようなものを感じました。幸い、ご参加いただいた方の中に保護観察所の方がいらっしゃって、勉強会開催について「内諾」をいただくことができましたので、次回は「保護観察所」や「地域定着支援センター」といった領域に焦点を当てて勉強会を開催したいと思います。

以下はアンケートで集計した受講前後の理解度についてです。思いの外、ご参加の皆さんの受講前の理解度が高くて正直驚きましたが、全体の平均値で比較すると、受講後に理解度が高まった結果が得られたことについては、大変嬉しく思います。講師を務めていただいた静岡刑務所の黒石様は、ご自身で担っていらっしゃる役割について熱い想いがあるお方です。このご縁を大切に、今後も共に困っている方々の支援に取り組めればと思います。

関連記事

PAGE TOP